神奈川県は、歴史的に日本と世界をつなぐ地域であり、今でもその役割を果たしています。人とモノの往来が、神奈川の文化に深く影響を与えてきました。近年、多くの外国籍の方々が来県され、住民として長くお住まいになられておりますが、この地がダイバーシティの名にふさわしい包容力を持っていることによると思います。

 一方で多文化共生社会を実現するためには、たゆまない努力も必要であります。神奈川県がさらに発展するために、県民、行政、企業、ＮＰＯなど、それぞれのセクターが連携して外国籍県民との共生を実践し、誰もが生き生きと暮らすことのできる社会づくりに貢献してまいります。

 当財団は、葉山町と横須賀市にまたがる湘南国際村を拠点に国際施策の分野で県内全域をカバーする唯一の県主導の第三セクターとして、グローバルな視点から地球規模の課題解決に向けた活動を創造し行動します。また、横浜の中心部にあるかながわ県民センターをハブに、外国籍県民への支援、多言語情報、地域日本語教育、といった実践活動を県内市町村とともに推進いたします。

 皆様のご支援とご協力をよろしくお願い申し上げます。

2023年6月
理事長　志藤　昭彦