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第14回 外国につながる子ども・若者の未来を支える取り組み « 公益財団法人 かながわ国際交流財団 KANAGAWA INTERNATIONAL FOUNDATION
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かながわ国際交流財団 設立40周年

1977年の設立以来、2017年で40周年を迎えたかながわ国際交流財団(KIF)。
どんな時代状況の中で、どのような活動を行ってきたのでしょうか。
主な事業をご紹介しながら振り返り、将来を展望したいと思います。

KIFの歴史は、多くの方のご協力で進められてきました。長期間、多岐にわたる事業の中で、現在のスタッフには見えないことも多いと思います。

当時の様子についてのコメントや、お気づきの点などありましたら、ぜひ当財団へご連絡ください。

※一部のスマートフォンでは、文字が正しく表示されないことがありますので、その場合にはPCで閲覧していただくようお願いします。

第14回 外国につながる子ども・若者の未来を支える取り組み

かながわ国際交流財団(KIF)の、設⽴以来40年間の活動をふりかえる連載の第14回です。
今回は、外国につながる⼦ども・若者⽀援事業についてご紹介します。
※画像はクリックすると拡大します。人物の肩書は当時のものです。

<目次>

●市民活動から始まった、かながわの子ども・若者支援

神奈川では、1980 年代の早い時期から、ニューカマーと呼ばれる外国⼈住⺠の定住化が進みました。背景にはベトナム・ラオス・カンボジアからのインドシナ難⺠を受け⼊れた⼤和市定住促進センターの開設、県営住宅への中国帰国者(※1)の優遇⼊居制度の適⽤などがあります。その後、1990年の⼊管法改正などを経てアジアや中南⽶各国からの定住者・家族が増えました。現在その⼦どもたちが成⻑し、学び、働いています。

両親やどちらかの親が外国⼈である⼦ども、国際結婚などにより⽇本国籍ではあるものの外国にもルーツのある⼦ども、⽇本で暮らしている家族が外国から呼び寄せた、⽇本語の全くわからない⼦どもなど、⾔語、⽂化、価値観などが異なる環境で育ってきた⼦どもたちを「外国につながる⼦ども」と呼んでいます。彼らは、成⻑の過程で様々な困難に出会います。⼦どもの成⻑は早く、⼩学⽣だった⼦どもたちも、すぐに⾼校受検や進路の壁にぶつかり、新しい課題に直⾯します。(※2

神奈川の⼦ども・若者⽀援の取り組みは、家族と継続的につながり、課題に対応しようとするボランティアの活動から発展してきました。

外国につながる⼦どもたちに関わる課題は近年広く知られるようになり、省庁や⾃治体でも取組が進められています(※3)。これは、地域の⽇本語教室や学校などの現場で、⽇本語がわからず苦労している⼦どもたちの存在に触れた教員、⽀援者、ボランティアなどが、試⾏錯誤しながら活動し、課題とノウハウを蓄積、共有してきた成果が反映されたものと⾔えるでしょう。
KIF の事業も、こうした地域のボランティアやグループとの連携から始まり、現場の声に教えられながら実施されてきました。

現在も、⽇本語指導や、学校の授業を理解し、知識を習得するための学習⽀援、進学・受検のサポート、⺟語や⺟⽂化の継承など、⼦どもたちを⽀える多様な活動が⾏われています。特に、学習⽀援や⺟語教室のニーズが⾼く、県内各地で多くの団体が活動を継続しています。(※4

学校の中でマイノリティとして苦労している⼦どもたちにとって、⽇本語教室や学習⽀援教室は、⾃分を理解しようと努⼒してくれる⼤⼈や同じ境遇の仲間との出会いの場であり、安⼼できる貴重な居場所でもあります。

⼦ども・若者に関わるKIFの事業は、そうした居場所づくりから始まりました。

□キャンプによる仲間づくり

1993年、増加し始めていた外国出⾝の⼦ども・若者の諸課題に対して何ができるかを検討するため、「ソナの会」との話し合いを重ねました。(「ソナの会」とは、県内で外国⼈住⺠⽀援を⾏う複数の団体により結成された会です)

この結果、実⾏委員会形式により、外国につながる⼦どもたちのためのキャンプ「キャンピング・フォーラムSONAʼ93」を開催することになりました。



キャンピング・フォーラムSONA’93

ニュースレターに掲載された報告記事

「21世紀の多⽂化社会ニッポンを⽣きる⻘少年の集い」という副題をつけた3⽇間のキャンプには、⼩学⽣から10代後半の、ベトナム、カンボジア、中国、ブラジル、アルゼンチン、ペルー、韓国・朝鮮、⽇本の⼦どもたち約80名が参加しました。多様な⽂化的背景をもった⼦どもたちが集う初めての機会でした。

キャンプの⽬標は「⼦どもたちが主役となり、新しい友達を⾒つけ、楽しく過ごすこと」。特別なプログラムは組まず、「おしゃべりの時間」などを通して、⾔葉や⽂化の違いなど、共通の⼾惑いに直⾯している⼦どもたち・若者たちが仲間を作る場となりました。

学校や地域の中には居場所が少なかった彼らにとって、キャンプは「3⽇で⼀年を⽣きた」ほどのインパクトだったといいます。このキャンプは1995年度まで実施しましたが、その後は、もと参加者たちが成⻑し、⾃ら設⽴した団体の主催事業として引き継がれていきました。この若者たちの声や思いは、後に冊⼦(「聴くことの場」1999年発⾏)で紹介されています。

□⾃分⾃⾝を表現する〜若者たちによる創作活動

その後KIF は、前述のキャンプに参加し成⻑した若者たちを核に、講座の開催や、「かながわ⺠際協⼒基⾦」(基⾦)による⽀援という形で関わりを続けました。

外国につながる若者たちは、⽣活の基盤が⽇本にありながら、外⾒・国籍・名前などの違いにより、社会から「外国⼈」として扱われ、⾃分のルーツや⾃分の存在に対し、複雑な思いを抱えながら成⻑しています。若者にとって、⾃分らしく⽣きていくためにはマイノリティとしての⾃分や周囲の状況を受け⽌めるだけでなく、⾃⾝の思いを表現する機会をもつことがとても重要です。外国⼈住⺠との共⽣を進めようとするとき、⽣活や⾔語のニーズへの対応は不可⽋ですが、くわえて、精神的な⽀えや⽂化的な豊かさを共有していくことも大切です。(※5

2008年、KIFは、こうした若者たちの⾃⼰表現と発信を⽀え、ネットワークを広げるため、⺠際協⼒基⾦による協働事業として、「マルチカルチャーチルドレンの会」と共に、「外国につながる若者の⾃⼰表現・仲間づくりに関わる事業」を実施し、20代を中⼼とした若者たちが仲間づくりを呼びかける合宿を⾏いました。

1993年のキャンプから15年、外国につながる⼦どもに対する⽀援や居場所は増えましたが、彼らの「同じバックグラウンドをもつ仲間と集いたい」という強い思いにより、合宿には全国から外国につながる若者が参加し、2013年まで続けられました。合宿で⾏われたワークショップの様⼦や、お互いのインタビューを撮りためた動画は「Roots of Many Colors」というドキュメンタリー作品にまとめられ、全国各地で上映されました。
参考URL:http://www.kifjp.org/wp/wp-content/uploads/2014/02/no8.pdf



外国につながる若者たちの合宿
ʻ90年代⼩学⽣だった⼦どもたちも若者に成⻑

ドキュメンタリー映画
Roots of Many Colors

現在、外国につながる⼦ども・若者の⾃⼰表現にかかわる事業としては、神奈川県⽴近代美術館との連携により、「社会教育・⽂化施設連携強化事業(マルパ)」の⼀環として、アートや写真を使ったワークショップを実施しています。

2018年6⽉には神奈川県⽴近代美術館で、中華学校・朝鮮学校の⼦どもたちとのワークショップを実施し、2019年3⽉から4⽉にかけて、外国につながる若者たちの写真ワークショップ・作品展が⾏われる予定です。
詳しくは「マルパ」サイトへ→http://www.kifjp.org/mulpa/



●学校教育にかかわる子ども支援事業へ

外国につながる⼦どもたちは年々増加し、⼩中学校等への⼊学・転⼊も増えていきました。当初学校では、対応する体制や指導⽅法の蓄積はほとんどなく、⽇本語や教科学習、進路等の切実な問題に対して教員やボランティアが⼿探りで取り組み、学校や地域ごとに⼤きなばらつきがありました。

課題を把握し、解決につなげるには教育⾏政を含めた幅広い関係者との連携が必要でした。

□関係者が集うフォーラムの開催

そこでKIFは、教員、県と政令市の教育委員会、学識経験者等から構成する検討委員会を設置し、こうした⼦ども達への対応の実践事例の収集・調査を⾏い、報告書を発⾏しました。また、教育委員会関係者、教員、国際交流協会、ボランティアなど多くの関係者が集うフォーラムを開催しました。


教育⽀援関連フォーラム 実施⼀覧(年度順)
2002 学校と地域をつなぐ、かながわ多⽂化フォーラム
2003 これからの国際理解教育を提案する!
2004 NPOと学校・教育委員会の連携による外国⼈児童⽣徒の学習環境の整備
2005
〜2006
外国につながる⼦ども⽀援のためのセミナー
(多⽂化共⽣教育ネットワークかながわと共催)
2007 「外国につながる⼦ども」のサポートを考えるフォーラム
〜⾼校進学・⼊学後をどう⽀えるか〜
2008 外国につながる⼦どもの⽀援を考える
〜中国・フィリピン出⾝の⼦どもたちの今〜
2009 外国につながる⼦どもの⾼校進学保障を考える
2010 ⽇本社会は外国につながる⼦どもたちをどのように育んでいけるのか
2011 外国につながる若者の進路サポート
2012 外国につながる⼦どもがホッとする授業づくり
2013 外国につながる⼦どもの学習⾯でのつまずきへの⽀援
〜⼦どもの特性に合わせたサポートの可能性〜
2014 外国につながる⽣徒の⾼校進学サポート
2015
〜2016
外国につながる⼦どもと家族を⽀えるために
2017 外国につながる⼦どもたちが希望を持てる社会をめざして(明⽯書店と共催)

※フォーラム報告書のダウンロードはこちら



フォーラム「外国につながる⼦どもの進学サポート」(2014年度)

□外国につながる⼦どものための教材・資料の共有

3年間の検討・調査の結果、2004年度には、当時KIFが運営していた県⽴地球市⺠かながわプラザ(以下、あーすぷらざ)の「情報フォーラム」に、「外国⼈児童⽣徒教育のためのコーナー」を開設。県内の国際教室(※6)設置校等で活⽤されている外国につながる⼦ども⽀援のための教材資料を収集・公開し、リストを作成して学校関係者や地域の⽀援者に提供しました。

□外国⼈教育相談の開始

2006 年度には、あーすぷらざの指定管理者募集の際、上記のコーナーの充実とともに、新規に外国⼈のため教育相談事業を提案し、実施に移しました。これにより、外国⼈当事者、教員や⽀援者のニーズを直接受け取ることができるようになり、2010 年度までの5年間、複数の教育関連事業を相互に関連させながら展開していきました。
教育相談事業は2011 年にあーすぷらざの指定管理者となった⻘年海外協⼒協会に引き継ぎましたが、現在も組織としてつながり、協⼒しています。

KIF 運営当時の報告書(2010年発⾏)はこちら

□教員・⽀援者・外国⼈保護者などを対象としたガイドブック・リーフレットの発⾏

2010 年度からは、教員や、ボランティアなどの⽀援者を主な対象として、外国につながる⼦ども・家族への学習⾯・⽣活⾯での関わりについてまとめたガイドブックの発⾏を始めました。

ガイドブック『⽇本⽣まれの外国につながる⼦どもたち』では、新規来⽇者だけでなく、⽇本で⽣まれ育つ⼦ども・家族への⽀援の⼤切さについても記載しました。『外国につながる⼦どもがホッとする授業づくり』では、教科書を活⽤し、授業の中で多⽂化をどう取り上げるかのヒントを紹介、また『外国につながる⼦どもの未来を⽀えるために』では、在留資格や就職など、外国につながる⼦どもたち特有の課題に配慮しつつ、未来を⽀えるサポートをテーマに取り上げました。

ガイドブックは、財団のウェブサイトから誰でも⼊⼿でき、学校や教育委員会が開催する会議や研修などで配布することにより、多くの⽀援者への普及を図っています。

2013年には『外国につながる⽣徒の⾼校進学サポートガイド』を四コマ漫画で作成し、⾼校受検に向けての情報や⼯夫について紹介、とても分かりやすいと好評を得ました。



※各ガイドブックのダウンロードはこちら

また、⼩学校・中学校の学校⽣活について、宿題、経費、部活、受験など⽇本の学校に特有 な点を10 のポイントにまとめたパンフレットを多⾔語で作成し、担任の先⽣と外国⼈保護 者がやりとりをする際に役⽴つようにしました。『イスラームの⼦どもたちを理解するために』は、⼩中学校で学ぶムスリムの⼦どもたちが増えていることから、⾷事や服装、お祈りなど、宗教的な配慮が必要な項⽬を紹介しました。 これらは、新たに国際教室の担当となった教員や⽇本語指導協⼒者を対象とした研修会な どで活⽤されています。



※リーフレットのダウンロードはこちら



●外国につながる子ども支援のネットワークづくりと提言

神奈川県には、全国に先駆けた⾼校進学⽀援の仕組みやネットワークがあります。例えば、1995年には、全国で初めて「⽇本語を⺟語としない⼈たちのための⾼校進学ガイダンス」が開催され、これを実施した関係者により「多⽂化共⽣教育ネットワークかながわ」(以下、MEnet)が設⽴されました。ME-netは県⽴⾼校の教員や⽇本語教育の実践者など多彩なメンバーから構成され、県内各地で地域の団体の協⼒を得ながら、現在も⾼校進学ガイダンスの開催を継続しています。KIF は2001年度から2004年度まで⺠際協⼒基⾦により、⾼校進学ガイダンスの開催とガイドブックの作成に助成を⾏いました。その後、⾼校進学ガイダンスは、神奈川県教育委員会との協働事業に位置づけられ、事業の範囲も⼊学後の⽀援にまで広がっています。

前述した教育相談事業についてもME-netの協⼒により⽴ち上げ、2006年度からは、ME-net、県総合教育センター、KIFの三者で教育相談に関する連絡会を開始しました。その後、市町村教育委員会にも呼びかけ、多くの参加を得て、神奈川県教育委員会との共催により、義務教育段階の⼦どもたちの教育に関する情報交換会「外国につながる⼦ども⽀援のための関係機関連絡会」を継続して開催しています。

さらに2007年度には、教育⽀援に関わるNPOと神奈川県教育委員会との協議の場として「外国につながりを持つ⼦ども⽀援のためのネットワーク会議(県教委・ME-netの共催、2014年度までKIFも共催)」を⽴ち上げ、この会議の中で、外国につながる⼦どもの⾼校進学の現状と課題把握の必要性が認識されました。これを受け、2010年度、ME-netとKIFの協働事業として「外国につながりをもつ⼦どもの教育に関する調査プロジェクト」を実施し、現在に⾄る毎年、県内公⽴中学校の国際教室に在籍する中学⽣の卒業後の進路について、県内すべての関係教育委員会の協⼒を得て調査を⾏っています。



外国につながりをもつ⼦どもの
教育に関する調査プロジェクト
報告書(2010年)

国際教室在籍⽣徒の進路にかかわる
アンケート調査報告書
(2009年度から毎年実施。最新は2018年3⽉)

※報告書のダウンロードはこちらのページから

神奈川県教育委員会は、来⽇後の年数が短く、⾼校進学を希望する若者向けの受け⽫となる「在県外国⼈等特別募集」(在県枠)を、全国でも最も早い時期から制度化しました。上記調査で明らかになった、在県枠設置校の地域的偏りや定員不⾜などの課題を反映し、現在では13校、定員145⼈まで拡⼤されています。



●将来の選択肢をひろげるために

□⼤学進学オリエンテーション

⼤学や⼤学院に進学する「外国につながる若者」も増えています。卒業後もそれぞれの専⾨性や特技を活かして仕事に就いた⼈も少なくありません。貿易や通訳関係の仕事で⺟国とのかけはしとなる⼈材として活躍する⼈もいます。

⼀⽅、多くの外国につながる若者や保護者にとっては、⽇本の複雑な教育制度を理解するのは決して簡単なことではなく、進路選択の時に⼾惑うことが少なくありません。2011年度には、通訳つきの「⼤学進学オリエンテーション」を開催し、⾼校卒業以降の進路選択の進め⽅や注意点について専⾨家から話を聞き、現役⼤学⽣や社会⼈の体験などを紹介する会を開きました。(※7



⼤学進学オリエンテーション(2011 年度開催)

□保育⼠をめざす若者のための奨学⾦

制度⾯のハードルだけでなく、経済的な理由で進学をあきらめざるを得ない⼈がいるのも現実です。教育費の負担に耐えられない家庭、⾼校・専⾨学校・⼤学への進学後に適性が⾒いだせず中退する若者、適切なサポートが受けられず進路が定まらない若者も少なくありません。

将来の選択肢を少しでも増やすため、2015年度からは、保育⼠として働きたい外国につながる若者を対象とした奨学⾦制度「神遊協・神福協奨学⾦」を設⽴しました。

設⽴の着想のもとになったのは、キャンプの参加者だった⼀⼈の若者です。14歳で来⽇し、⽇本で中学、⾼校、短期⼤学を卒業し保育⼠になりました。就職した当初は、⽇本語での記録作成、保護者とのコミュニケーションなど苦労が多かったのが、今では、複数の⾔葉を話し、多⽂化の背景をもつことを強みに、保護者や他の保育⼠からの信頼を得て、活躍しています。そんな姿を⾒て、保育⼠という国家資格を得て、後に続く後輩を育てる事業を企画しました。

家族や親せきとの関係が親密で、⼦どもとの関わりが得意な外国につながる若者は数多くいます。また、外国につながる先⽣が保育園にいることが、外国につながる⼦どもや保護者、⽇本の⼦ども・保護者にとってもよい影響があることを視野に、神奈川福祉事業協会から資⾦援助を、横浜YMCAからは、運営する専⾨学校での学習・⽣活サポートを得られることとなり、三者による協⼒で奨学⾦設⽴に⾄りました。

返還義務のない奨学⾦制度「神遊協・神福協奨学⾦」を受け、現在5つの国・地域につながる計8名が保育⼠をめざして学んでいます。




保育⼠をめざす外国につながる若者のための奨学⾦制度「神遊協・神福協奨学⾦」
2019年の募集
http://www.kifjp.org/kcns/recruit/7947/
https://www.yokohamaymca.ac.jp/admission/scholarship_foreign/
奨学⾦パンフレットダウンロード
https://www.yokohamaymca.ac.jp/wp-content/uploads/2018/08/851f2bebebd821282cdaf7ac4ab6ead4.pdf?fbclid=IwAR1W64RSaME2mysgnBya7d8Rj3J0TdGnwbmc5N_u-E98lOlzJmPfzXm-DOs



●日本社会の未来を担う存在として

「外国につながる若者」と聞いて、海外から来⽇する留学⽣を想像する⽅もおられるかもしれません。しかし、グローバル化が進む中、⼈々が⽣活する場、家族を持ち成⻑する場は激しく変化し、⽇本には今、国籍や成育歴など多様な背景をもつ外国につながる⼦ども・若者が多数⽣活しています。成⻑していく過程で様々な壁にぶつかり、外国につながるゆえの悩みもあります。KIFでは、⼀⼈⼀⼈が⾃分らしく、多様な⾔語や⽂化的背景に希望をもって社会に巣⽴っていくお⼿伝いができればと考えています。

KIFの40年間を振り返る連載、次回は最終回です。外国⼈住⺠の⼦育て⽀援事業についてご紹介します。



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※1 中国帰国者の受け⼊れについて(参考)
https://www.kikokusha-center.or.jp/bunka/kaigoscrt/201.2zanryumojij.pdf
(中国帰国者定着⽀援センター 平成26年)


※2 「外国につながる⼦ども」と、⼦どもたちが抱える困難
【参考】外国にルーツをもつ⼦どもって、どんな⼦ども?
http://ikitanaka.hatenablog.com/entry/2015/09/28/130851
⽇本⽣まれの外国につながる⼦どもたち(KIF発⾏⼩冊⼦)P8〜9
http://www.kifjp.org/wp/wp-content/uploads/2014/02/kodomoshien_booklet_01.pdf


※3 参考:外国⼈児童⽣徒等に対する教育⽀援に関する基礎資料
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shotou/121/shiryo/__icsFiles/afieldfile/2016/03/08/1366441_05_1.pdf
平成27年から⾏われている⽂科省「学校における外国⼈児童⽣徒等に対する教育⽀援に関する有識者会議」では、本⽂にも紹介した神奈川のNPO法⼈ ME-netの関係者が委員となっています。
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shotou/121/index.htm


※4 かながわ⽇本語教室・学習⽀援教室・⺟語教室マップ
http://www.kifjp.org/classroom/


※5
外国⼈住⺠や、外国につながる⼦ども・若者たちの居場所、アイデンティティや⾃⼰表現にかかわる活動は様々な形で実施されてきています。

神奈川では
ME-netが主催する「オルタボイス交流会/キャンプ/フェスタ」、
http://www15.plala.or.jp/tabunka/action.html#%E8%8B%A5%E8%80%85%E4%BA%A4%E6%B5%81
横浜市なか国際交流ラウンジ
https://www.yokeweb.com/single-post/20180221など。
2018年に開設された「ハーフ」や海外ルーツの⼈々の情報発信サイトHAFU TALKには、テーマのひとつとして「アート」が設定されています。
https://www.hafutalk.com/arts


※6 国際教室
⽇本語指導が必要な児童・⽣徒を取り出して⽇本語指導を⾏う教室。対象や指導内容は学校ごとに異なり、⼀般的には週に数時間、在籍クラスから取り出し国際教室等で指導する。教員、⽇本語講師等が指導を担当しています。


※7
オリエンテーション等の⼤学進学のためのサポートは県内ではME-net、ABCジャパン等NPOが⾏っており、KIFによる実施はこれらのNPO等との課題の共有によるものです。

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