第9回 地球規模の共生をつくる人材を
~大学生向け国際人材育成事業~
かながわ国際交流財団(KIF)の40年間の活動をふりかえる連載の第9回です。
国際性豊かな人材の育成に関するKIFの取り組みから、前回はあーすぷらざを拠点とし、地球規模の課題と私たちの生活とを結びつけ、地球市民としての考え方を子どもから大人まで広げた1998年から2011年までの活動をご紹介しました。
現在KIFが実施している国際人材育成事業は、主に大学生(大学院生)と高校生を対象にしていますが、今回は大学生向けの事業をご紹介します。
※画像はクリックすると拡大します。人物の肩書は当時のものです。
※かながわ国際交流財団(KIF)は、神奈川県国際交流協会(KIA)とかながわ学術研究交流財団(K-face)の二つの団体が2007年に統合してできた団体です。今回ご紹介する1990年代末~2000年代末は、初期はKIFの前身であるKIAとしての活動、2007年以降はKIFとしての活動となりますが、この記事の中では表現を統一し、KIFの活動としてご紹介しています。
●2つの大学生向け事業
~宿泊型のセミナーで切磋琢磨する~
KIFが実施してきた大学生向け国際人材育成事業は、「国連大学グローバル・セミナー(以下、グローバル・セミナー)」と「インカレ国際セミナー」(以下、インカレセミナー)の2つです。
いずれも大学・専門研究機関と連携し、学術的な成果を活かした国際人材の育成を目的として、湘南国際村センターを会場にして実施されてきました。「グローバル・セミナー」「インカレセミナー」共に、豊かな自然の中で日常の時間を離れて理解と交流を深める拠点としての「湘南国際村」の環境を活かした宿泊型のセミナーです。
学術研究分野を出発点としたセミナーですが、実施にあたってはグローバル社会の課題を個別の専門的分野から分析するだけではなく、専門化・細分化された知を横断して全体像を捉え、多様な背景をもつ他者との対話と行動を通じて、現実の課題解決に結びつけられる人材を育成することを意識してきました。いずれも約10の大学と連携して国籍や年齢、専門を超えた学生の参加を募り、相互に啓発できる場になるように運営しています。
国連大学グローバル・セミナー。 参加者、講師、主催関係者全員での記念写真。 (湘南国際村センター国際会議場) |
インカレ国際セミナーより ディスカッションの様子 |
●国連大学と共催「国連大学グローバル・セミナー」
日本には現在、20を超える国連機関の事務所がありますが、国連大学は本部を日本に置く唯一の機関です。高度な研究・教育機関として2010年からは大学院を開設しており、人類の生存、人権、環境、開発、福祉など、緊急性の高い地球規模課題の研究を世界の大学や研究機関と連携して取り組むシンクタンク的な役割も果たしています。
グローバル・セミナーは、世界の学生や若い社会人が、国連機関の職員や国内外の著名な研究者や実務家と講演や討論を通して交流し、地球規模の課題を多角的に考え議論をすることを目的に、1985年から開始されました。毎年、その時期に国連が焦点とするテーマを選んで実施されています。
神奈川県が民際外交政策の推進拠点として計画した「湘南国際村計画」の中で、国連機関と連携を図ることが大きなテーマであったことを踏まえ、KIF(当時は前身であるK-face)では、1994年の湘南国際村の開村の年にあたって、この年の第10回のグローバル・セミナーから主催者に加わりました。以後毎年湘南国際村で開催され、2017年で33回目となりました。湘南国際村に加えて、東北、島根・山口、北海道、神戸・淡路、金沢、沖縄等日本各地でも開催されていた時期がありましたが、2010年以降はKIFと共催する湘南セッションのみが実施されています。
国連大学グローバル・セミナー 湘南セッション25周年記念パンフレット (2009年 国連大学協力会発行) ※画像をクリックするとダウンロードできます |
国連大学グローバル・セミナー (1995年/国連設立50周年記念) 天皇皇后両陛下が来場され、講演・議論の様子をご覧になった。 |
第17回グローバル・セミナー(2001年) 基調講演:ヴァンダナ・シヴァ(インドの哲学者・環境活動家) |
グループディスカッション(2016年) |
運営は、主催者である国連大学と当財団(KIF)の他に、パートナー大学(※1 2017年開催時は首都圏の10大学)及び公益財団法人国連大学協力会により組織されるセッション委員会により行われています。パートナー大学の先生方の中から毎年交代で運営委員長が選出され、委員の議論によりテーマが選ばれます。
プログラムは、テーマに沿った基調講演・講義と特別セッションに加え、地域における関連の取り組み事例を紹介する「かながわセッション」、加えて10名程度に分かれて行うグループ討論と最終日の発表で構成されます。
20を超える大学、多様な国籍(2017年は15か国)の大学生・大学院生に社会人も加えた約100人が参加し、3泊4日(開始当初は4泊5日)を湘南国際村で過ごしています。
>国連大学グローバル・セミナー紹介ページ(KIFウェブサイト)
●グローバルな議論とローカルな実践をつなぐ「かながわセッション」
現在グローバル・セミナーの大きな特徴ともなっており、特にKIFの共催により実現しているプログラムに「かながわセッション」があります。
3泊4日のプログラムの中で3時間程度を使い、神奈川を拠点に人権、環境、平和、地域発の国際協力など様々な分野で活動するNGO/NPOからテーマに即した講師を招いて講義・ワークショップなどを行うものです。
地球全体とその部分である個々の地域は、別個に機能しているわけではなく、互いに関連していて切り離せません。参加者自身が生活する身近な地域でグローバル化の影響がどのような形で現れ、またそれに対して具体的にどのような取組みが行われているのか、実践者との対話を通じて理解と関心を深めてもらい、Think Globally, Act Locallyを実感してもらうことが目的です。毎回、セミナー参加者から「テーマに関する現実の課題がよくわかった」「講義とかながわセッションの両方があったので自分ごととして理解できた」など好評を得ています。
「かながわセッション」は2001年からプログラムに加えられ、各回のテーマに関連したローカルな取り組みについて、県内を中心としたNGO/NPOと調整し、KIFが企画・実施しています。
NGO/NPOと参加学生の貴重な出会いの場ともなり、セミナー終了後にボランティア等で関わりをもつ学生もいます。
国連大学グローバル・セミナー
過去5年間のテーマと基調講演・かながわセッション
2017年度 (第33回) |
グローバル自由経済における国際機関の役割 ―国境を越えて移動する人々をめぐって― |
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基調講演 | 「人間の安全保障の視点から見た難民と移住者」 高須幸雄 ( 人間の安全保障に関する国連事務総長特別顧問) 「人の移動と国際移住機関の役割」 佐藤 美央(国際移住機関(IOM) 駐日事務所 駐日代表) |
かながわ セッション |
武一美、井草まさ子(NPO法人多文化共生教育ネットワークかながわ) |
原千代子、マリア・クリスティーナ・コンテスタビレ(社会福祉法人青丘社) | |
新倉久乃(NPO法人女性の家サーラー) | |
長谷部美佳(東京外国語大学世界言語社会教育センター・NPO法人多文化まちづくり工房) | |
2016年度 (第32回) |
国際社会と法の支配 |
基調講演 | 「国際社会における法の支配」 小和田 恆(国際司法裁判所裁判官) 「国連の改革と法の支配」 ヴェセリン・ポポフスキー( ジンダル・グローバル大学法学大学院副学長) |
かながわ セッション |
三浦知人、金芳子、趙良葉、鈴木宏子(社会福祉法人青丘社) |
山根俊彦(NPO法人多文化共生教育ネットワークかながわ) | |
陳天璽、マキンタヤ・スティーブン(NPO法人無国籍ネットワーク) | |
リー・ソヨン((公財)地球環境戦略研究機関) | |
2015年度 (第31回) |
国連とグローバルイシュー ポスト2015アジェンダ:生命・倫理・尊厳の保障 |
基調講演 | 「バイオエシックスの挑戦-生と死をめぐってグローバルに考える-」 木村 利人(早稲田大学名誉教授) 「2015-2030年における国際保健の展望-新たなるニーズ、優先課題、機会と解決策-」 アレックス・ロス(WHO神戸センター所長) |
かながわ セッション |
岩本弥生(NPO法人多言語社会リソースかながわ) |
阿部裕子(NPO法人かながわ女のスペースみずら) | |
早川秀樹(NPO法人多文化まちづくり工房) | |
小野行雄(NPO法人草の根援助運動) | |
2014年度 (第30回) |
国連の新たな挑戦-グローバル時代の安全保障 |
基調講演 | 「国連の平和と安全保障に関するこれまでの活動を振り返って」 デイビッド・マローン( 国連大学学長) 「国連と人間の安全保障」 山影進( 青山学院大学教授) |
かながわ セッション |
高橋清樹(NPO法人多文化共生教育ネットワークかながわ) |
新倉久乃(NPO法人女性の家サーラー) | |
塚田晋一郎(NPO法人ピースデポ) | |
宮澤郁穂((公財)地球環境戦略研究機関) | |
2013年度 (第29回) |
新しいエネルギー選択が切り開く持続可能な未来 |
基調講演 | 「フクシマ後のグローバル・アジェンダ」 黒川清(政策研究大学院大学アカデミック・フェロー) 「人間開発のための持続可能なエネルギー」 弓削昭子 国連開発計画駐日代表・総裁特別顧問 |
かながわ セッション |
小山宮佳江(NPO法人トランジション・ジャパン) |
松本奈穂((公財)地球環境戦略研究機関) | |
信時正人(横浜市温暖化対策統括本部) | |
小野行雄(NPO法人草の根援助運動) |
KIFがグローバル・セミナーの共催を開始した1994年から23年を経て、グローバリゼーションはいわゆる開発途上国と先進国の区別も超え、日常の中により隈無く深く浸透してきた、という実感があります。貧困、人権、平和などの課題は日本社会でも身に迫るものとして認識されるようになっています。
国際社会が目指すべき目標として2001年から2015年までの期間に設定されたミレニアム開発目標(MDGs)は、課題解決のターゲットを開発途上国に置いていました。その後の状況の変化により、2016年から30年までの目標として設定されたSDGs(持続可能な開発目標)は、格差の問題、持続可能な消費や生産、気候変動対策など、先進国が自らの国内で取り組まなければならない課題を含む、全ての国に適用される普遍的なものとして、「誰一人取り残さない」ことを強調しています。
>SDGs(持続可能な開発目標)
これから世界はどのような変化を遂げていくのでしょうか。KIFは、将来様々な分野で「グローバル人材」として活躍していく若者たちに、このセッションを通じてKIFの蓄積やネットワークが生かされることを願い、今後もグローバル・セミナーの運営を続けていきます。
かながわセッション(2003年)。 外国人住民が多く暮らす県営いちょう団地(横浜市泉区)で活動するNPO多文化まちづくり工房代表の早川秀樹氏を囲む |
かながわセッション(2014年)の様子。 外国ルーツの子どもの教育、移住女性、平和、環境の分野で活動する4団体の講義とグループワーク |
※国連大学グローバル・セミナーは、毎年8月末~9月初旬に行われています。
2018年は8月27日(月)~30日(木)に、「持続可能な社会とジェンダー/セクシュアリティ:私たちに何ができるのか」をテーマに実施する予定です。
※過去の報告書はこちらからお読みいただけます。
http://www.kifjp.org/nimp/global
●アジアとの関わりを問い続けた「インカレ国際セミナー」
KIFではもうひとつ、大学生向けのセミナーを行ってきました。
「インカレ国際セミナー(インカレセミナー)」です。
グローバル・セミナーが「国連が取り組む国際社会の課題」をテーマとしているのに対し、インカレセミナーは、隣人であるアジア諸国との関わりに焦点をあてています。
2004年3月の第1回から毎年開催され、2017年11月には第15回が実施されました。
第1回インカレ国際セミナー (2004年3月実施)開催要項 |
>インカレ国際セミナー紹介ページ
http://www.kifjp.org/nimp/incolle
アジア地域と日本とは相互に長く深い関わりを持っています。「ヒト・モノ・カネ・情報」がますます大量かつ短時間で行き交うようになり、相互依存が深まる一方で、戦争など歴史的な経緯が関係に深い傷を残し、一国では解決することのできない問題が山積しています。
インカレセミナーは、経済、安全保障、環境、開発、政治などいくつかの視点から、この地域で相互の信頼をどう作り上げていくか、若い世代の人たちと考えていきたいという大学の先生方が、KIFの協力要請を踏まえて一緒に組織委員会(※2)を作り、KIFと共に手を携えて運営してきたものです。開始時から第10回までは共通テーマを「東アジア共通の家」、第11回からは「アジアの中の日本」として2泊3日の宿泊型セミナーとして実施してきました。
主に首都圏の大学で学ぶ大学生、留学生が参加するとともに、2011年、2012年には韓国のソルブリッジ国際大学、2014年、2015年には台湾や上海、ソウルなどの大学で学ぶ学生をこのセミナーのために直接招へいしました。
(2015年実施例:参加者110名/うち日本国内留学生12名、海外からの招へい学生12名/在籍大学:國立台湾大学・ソウル大学・華東師範大学)
インカレ国際セミナー
全体テーマおよび基調講演
共通テーマ: アジアの中の日本(2013年~2017年) | |
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2017年度 (第15回) |
新たな試練にどう立ち向かうか |
基調講演 | 「脱国家的アクターの可能性~人の移動と国家の“せめぎ合い”を超えるには」 陳天爾(早稲田大学教授) |
2016年度 (第14回) |
新しい協力関係に向けて |
基調講演 | 「台頭する中国とのつき合い方」 高原明生(東京大学教授) |
2015年度 (第13回) |
戦後70年の節目に立って |
基調講演 | 「アジアの文化共生を目指すこれからの科学・技術」 池内了(総合大学院大学名誉教授) |
2014年度 (第12回) |
安全・環境・エネルギー |
基調講演 | 「東アジアの将来と日本―中国情勢・日中関係を中心にー」 國分良成(防衛大学校長) |
2013年度 (第11回) |
信頼形成への道 |
基調講演 | 「21世紀のアジアと日本―文化の視点から」 青木保(国立新美術館館長) |
共通テーマ: 東アジア共通の家(2004年~2012年) | |
2012年度 (第10回) |
アジアに今何ができるか |
基調講演 | 「アジアとヨーロッパのはざまー日本の文明史的位置」 樺山紘一(印刷博物館館長) |
2011年度 (第9回) |
市民社会と連帯 |
基調講演 | 「東アジアにおける若者の意識変化と不変―東アジアの変化と求められる対応」 王敏(法政大学教授) |
「東日本大震災とNGO」 片山信彦(NGO法人ワールド・ビジョン・ジャパン常務理事・事務局長) |
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2010年度 (第8回) |
日本とアジア |
基調講演 | 「世界経済の構造変化」 榊原英資(青山学院大学教授) |
2009年度 (第7回) |
具体的ロードマップへの政策提言 |
基調講演 | 「欧州統合:東アジアへの示唆となるか?」 ステファン・フーバー(欧州連駐日欧州委員会代表部副代表) |
「東アジア共同体構築と地域秩序」 白石隆(政策大学院大学客員教授) | |
2008年度 (第6回) |
よりよき環境と安全を求めて |
基調講演 | 「地球温暖化防止に向けたアジア太平洋の環境協力」 浜中裕徳(財団法人地球環境戦略研究機関 理事長) |
2007年度 (第5回) |
国境を越える市民の連帯 |
基調講演 | 「東アジア共同体構想の再考」 田中均(元外務省審議官) |
2006年度 (第4回) |
基調講演 「Community Building in Northeast Asia : A South Korean Perspective」 「北東アジアにおける共同体構築:大韓民国の展望と戦略」 文正仁(大韓民国国際安全保障特命大使) 「日中『戦略的互恵』関係と東アジア共同体構築」 加藤千洋(朝日新聞社編集委員、報道ステーションコメンテーター) |
2005年度 (第3回) |
基調講演 「日本が直面するアジア外交の問題」 薬師寺克行(朝日新聞社『論座』編集長) 「東アジア共同体概念の功罪」 山本吉宣(青山学院大学教授) |
2004年度 (第2回) |
基調講演 「東アジア共同体の形成と日本」 姜英之(北陸大学教授) 「東アジア共同体論と中国の新国際秩序形成」 天児慧(早稲田大学教授) |
2003年度 (第1回) |
基調講演 「グローバル化時代の地域安全保障」 六鹿茂夫(静岡県立大学教授) 「中国における日本のイメージ」 王建鋼(月刊経済記者) 「共同体構築と国際政治理論」 猪口孝(東京大学教授) |
●未来の種を育む
インカレセミナーの参加者は大学1・2年生を主な対象としており、留学生も数多く参加しています。「インカレ=inter-collage」の名称からもおわかりいただけるように、異なる大学の学生同士が深く学び合うことが大きな目的で、それが他に例の少ない特色になっています。基調講演など共通で行うセッションの他、テーマを設け、グループに分かれた分科会での議論に多くの時間を割いており、特に分科会では組織委員を中心に第一線で活躍する講師が参加者の学びに伴走する形を取っています。
参加する多くの1・2年生にとって、インカレセミナーは他大学の学生や研究者と出会い、自分が学ぶ分野で長時間議論を行う初めての経験です。インカレセミナーを経験したOB/OGからは以下のような声があがっています。
「学外の人と接する初めての機会で怖くて仕方がなかったが、それをバネに準備したことがとても楽しかった。自分が成長した」
「能力の高い人、努力している人と出会い、大きな刺激を受けた」
「熱くめいっぱい言い合える機会と仲間に出会えた」
「憧れていた学外の先生と直接議論でき、その後の学びにつながった」
「限られた時間の中でひとつのことに全力で取り組み、方向性を出す経験が初めてできた」
「ネットワークが広がり、先輩や仲間と進路や就活についても情報交換ができるようになった」
第10回インカレ国際セミナー(2012年)より。 セミナーを経験して研究者・社会人となったOB/OGによる特別セッション。 |
修了証を手に記念撮影 |
インカレセミナーは、様々な希望と困難を抱えた「アジア」という地域について、アジアを故郷とする若者たちが、学術的な内容を学ぶと共に、1・2年生の早い段階では特に重要な、その後の「学ぶ姿勢」「ともに学び・成長する師や仲間」を得て切磋琢磨する場となることを願い、運営されてきました。
2017年に実施された第15回セミナーの組織委員長貴家勝宏先生(東海大学)から、参加者へのメッセージは次の言葉で結ばれています。「これからのアジアと世界を背負っていく大学生たちの豊かな発想と逞しい行動力なしに、アジアの平和と安定がないのは明らかです。人生は“一期一会”、皆さんの積極的な参加を期待しています」
インカレセミナーは、予算等の問題から第15回をもって休止することになりましたが、グローバル・セミナーは継続されていきます。「国際性豊かな人材の育成」という枠組で、高校生向けの事業も実施しています。
KIFでは、グローバル社会の課題に向かい、未来を担う若者が学び合う場づくりを、これからも様々な形で模索していきたいと考えています。
次回は、高校生向けの人材育成事業についてご紹介します。
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※1 国連大学グローバル・セミナー パートナー大学
2017年は、青山学院大学、国際基督教大学、慶應義塾大学、津田塾大学、早稲田大学、中央大学、国際大学、東海大学、東京大学、横浜国立大学の10大学。
※2 インカレ国際セミナー組織委員会
貴家勝宏(東海大学教授/委員長)、椛島洋美(横浜国立大学教授)、小林正典(海洋政策研究所研究員)、小久保康之(東洋英和女学院大学教授)、黒川修司(東京女子大学教授)、林戴桓(青山学院大学准教授)、奥迫元(早稲田大学准教授)、大芝亮(青山学院大学教授)、瀬田真(横浜市立大学准教授)、山田敦(一橋大学教授)、浅沼知行(かながわ国際交流財団湘南国際村学術研究センター長)